2016年06月01日掲載文
フィールドアドバイザー椿下利春氏のレポート
〜2016北陸のノッコミをふり返る 〜
北陸のノッコミも終了し、個人的に不完全燃焼だった。4月中旬から福井県九頭竜川河口へ毎週末通ったが初日に腹パンチヌ4尾の釣果があっただけで、その後が続かづ産卵後のチヌも交じる状況であった。5月に入ってからは、撃沈状態。あたりも少なく釣れたチヌは、産卵後の引きの弱い腹ペチャばかりだった。
ゴールデンウィーク中に福井新港内で53.5cmのチヌをゲットしたが、本命の九頭竜川河口では、年無しサイズが釣れずじまいとなった。毎年、このポイントは、県外からの前打ちアングラーも訪れ、週末は、必ず誰かの竿が曲がり大型が連発する。今年は、常連の方もまったく釣果なし、今年の年無しチヌは、少ないあたりを効率良く捕えた釣友の下出さんが釣った2尾の釣果しかなかった。しかし名古屋から来る常連の方は、通称(風車裏テトラ)で、コンスタントに釣果があり良型も釣れていたようだ。
特にGW中の強風のせいで、竿出しすることが困難となる日が続き、ストレスがたまった。耐えきれなくなり、風裏を選択し福井新港内の落とし込みポイントに入り釣行するが、1尾のみの釣果であった。
石川県能登方面へ2日間の釣行を行ったが、濁りがない内浦のフィールドでは、予想通り小型しか釣れなかった。前打ちでは、濁りがないと厳しい釣行となり河口の濁りを求めて金沢港へも何度も足を運ぶが沈黙状態が続いた。
5月下旬になり、九頭竜川河口で地元の前打ち師が30cm~35cmのサイズを数尾釣れたとの情報が入った。もうノッコミも終わったと確信した。なぜなら6月中旬に入るとここは、小型が釣れ出すのである。このポイントは、5月上旬から中旬が毎年最盛期であるはずが今年のノッコミは早かったらしく、4月が最盛期であったのである。
今年のノッコミは早く終了とのことで、毎年6月下旬から釣れ出す汽水域のチヌがもう金沢港河口大野川上流800mまで上がって来ているのではないかと予想し5月29日に釣行。予想通りランディングに勢いのある45cmを釣り上げた。これからのシーズン産卵後の疲れをとった元気なチヌが釣れ出すのを期待してます。