2015年04月28日掲載文
フィールドアドバイザー宇留野達幸氏のレポート
〜伊豆諸島の新島レポート 〜
何年振りかで新島に行ってきました。4月26日(日)、11人の仲間が下田に集まりました。
午前2時半頃に出港した七島丸は2時間ほどで鵜度根に到着。4人をカツオ島に、3人をタタミ根に降ろした後、新島に向かいました。
何年か前にササメ針の取材でも良い釣りをさせてもらった長根は私も過去に何度か乗っていますが、その目の前にそびえている2つの高い岩(御根)の反対側に平べったい平根と言う岩があるのは知りませんでした。今日はこの初めての磯場を攻略できるのでしょうか。
御根との間は浅く、狭くなっており、ずっとサラシが通している状態ですが、沖向き、船付け(南向き)或いは本島向きで釣りが出来そうです。
今日はリールのスプールには5号と6号の道糸を巻いてきたのですが、全周ハエ根だらけのこの磯を見て6号通しの仕掛けに決めました。竿は3号の6.3m。ウキはF-Logic製のバーテックス(Lサイズ)で5B負荷のものを選び、針はヤイバグレの9号から始めました。
最も釣りがし易そうな船付けに釣り座を構え、足元にコマセを入れながら、サラシの先に仕掛けを振り込んでみると、2投目でウキが沈み、イサキが釣れました。30cmを超える美味しそうなイサキです。
潮はあまり流れておらず、若干の当て潮になっていますが、この磯は全周サラシだらけなので、このサラシを利用して釣りを組み立てないことにはどうにもなりません。
同型のイサキを数匹釣ったところで、少し地方寄りに狙いを変えてみました。左から来る大ザラシで仕掛けが落ち着かないためです。このサラシに仕掛けは押されますが、右からもサラシが出ているので2つのサラシの間で何とか仕掛けを落ち着かせます。
アタリがあってもハリに乗らないことが何度かあり、タナを少し浅くしてみました。すると本日初の本命、尾長メジナが喰ってきましたが、25cm弱とサイズが全く足りません。暫く小メジナを釣っていると、少しましなサイズが釣れました。35cm。迷いましたが、今日はこんなのばっかりかも…と、クーラーに収めました。
暫くすると潮が変わって左から右へゆっくりゆっくり仕掛けが流れるようになり、右からのサラシと出会う場所でアタリが頻繁に出るようになりました。タナが浅いようなので、仕掛けを変え、0号のウキで釣りを続けると40cm前後の尾長、口太が釣れるようになりました。一時は入れ食い状態になり、クーラーは見る見る内に一杯になって行きます。
私の左側でコマセ係になってしまっている高橋氏にこっちに来るように声をかけ、2人で同じポイントを攻めましたが、すぐにまた潮が動かなくなって釣れなくなってしまいました。
ハリスを長くし、G4のオモリを噛みつけて、少し深いタナを攻めるとまたアタリが出始めました。時折、魚が針を呑んだ状態で上がってくるので、針をヤイバグレの10号に替えて釣りを続けました。
この磯は平べったい大きな磯ですが、全周前下がりになっていて、海の中もそのままダラダラとハエ根が出ています。水を汲むのに苦労する磯です。
デカいのが喰ったらどこでどうやって取り込めば良いのかと心配しながら一日釣りをしましたが、結局デカいのは喰わなかったのでその心配は不要でした。メジナもイサキも魚は濃いところではありました。
釣行データ 4月26日(日)
場 所:新島(平根)
天 候:晴れ
渡 船:伊豆下田フィッシング(七島丸)
潮回り:小潮(満潮:午前11時頃)