2019年05月06日掲載文
フィールドアドバイザー宇留野達幸氏のレポート
〜神津島に再チャレンジの例会! 〜
4月28日の日曜日は神津島に再チャレンジの例会でした。
前回は西の強風で島の東側の地磯に張り付くようにしか入れず、潮裏で苦戦しましたが今回はどうでしょうか?
今回は東寄りの風で恩馳の『長根』に渡礁することができました。海は意外に静かでしたが、潮が全く動いていません。海を見つめながら仕掛けの準備にとりかかります。
仕掛けは前回と全く同じ。6.3mの磯竿に道糸とハリスは5号通し、ウキはF-LOGIC製プロストリーム(Lサイズ)の0。道糸とハリスの直結部分にG4のガン玉を噛みつけ、針は「ヤイバグレ」の9号を慎重に結んで大型の尾長に備えます。
コマセを入れるとチョウチョウウオ系の魚やタカベなどおびただしい数のエサ取りがワッと寄ってきて、仕掛けを入れるとあっという間に餌が盗られてしまいます。
沖に投げると風の影響でなかなか仕掛けが馴染まないので、ハリスの真ん中にG5のガン玉を追加しました。
暫くするとイサキが数匹続けて釣れてきましたが、どれも居食い状態でアタリは出ず、仕掛けを上げようとリールを巻くと魚が驚いて走り出したという感じです。いつ喰ったのかもわからず、喰ったタナも定かではありません。
そんな状況が暫く続いた後で初めて道糸が走るアタリが出ました。驚いたことに釣れてきたのは口太です。38cmぐらいで、離島例会の検寸サイズである40cmには足りないのでリリース。その直後に46~7cmぐらいの口太が釣れ、これで何とか今日の例会はボウズにならずに済みました。後は大型の尾長を狙うのみです。
沖を釣りながら足元にもずっとコマセを入れ続けていたので、10時頃になってそろそろ魚が寄ってきたかと足元のエサ取りの大群の中に仕掛けを入れてみると、イズスミ、サンノジに続いて尾長が釣れました。竿は気持ちよく曲がりますが、これも37~8cmぐらいしかないのでリリース。
足元で尾長が入れ食うシーンを想像していたのですが、そんなムシの良い状況は訪れず、時折35cm前後の尾長が釣れる程度で終わってしまいました。
朝から潮が動かず左沖に浮いている大きな藻の塊がいつまで経っても同じところにありましたが、昼前になって南東の風が強くなってくるとこちらに吹き寄せられてきました。厄介なものが寄ってきてくれたものです。風と藻に道糸を盗られて仕掛けが馴染まず、更なる苦戦を強いられました。
隣の『大根』にも数人の釣り人がいますがやはり潮が入っていないようで、あちこちを向いて釣りをしています。
ふと見ると大根のはるか向こう側、神津島本島付近には潮が入っているようです。あの潮がこっちの方に寄ってきてくれれば良いのになあ…と勝手の良いことを考えていましたが、海はそんなに甘くはありません。結局潮が動かないままに納竿時間を迎え、次回に期待をかけることにしてこの日は恩馳を後にしました。
釣行データ 4月28日(日)
場 所:神津島 恩馳『長根』
天 候:晴れ
渡 船:長佐丸
潮回り:小潮(満潮:午前11時頃)