2019年01月16日掲載文
フィールドアドバイザー宇留野達幸氏のレポート
〜南伊豆の入間でクラブ例会 〜
1月13日(日)に、南伊豆の入間でクラブの例会が行われました。
何と朝のくじ引きで1番を引いた私はたかし君、ゴロちゃんと3人で『牛根』に乗ることができました。『牛根』は入間で最も沖に位置する南北に細長い根で潮通しは抜群。色々な魚種が狙える超1級磯ですが中々乗れない磯です。
タックルケースを探ると予備のスプールに3号が巻いてあり、ハリスも3.5号まで入っていたのでこれを使いました。6.3mの愛竿を伸ばし、ウキはF-LOGIC製のバーテックス5B、針はヤイバヒネリグレの7号で始めました。
風はナライ(北東)で伊豆半島の西側にある釣り場はどこも凪、のはずなのですが、山の間を抜けてきた風が集まり、かつこれだけ沖に出ているとさすがに風が強いです。
朝の内は下りの潮の中でポツリポツリと魚が掛かってきましたが、どれも32~3cmまでで例会の規定サイズである35cmにやや届きません。口太だけではなく、尾長やイサキも混じって釣れてきます。水温を計ると18.6℃。本来この時期ならば16℃台ぐらいに下がっていて欲しいところです。
状況が変わらないので向かい風ではありますが陸側を向き、0の軽い仕掛けで馴染んだらゆっくりとシモっていくようにガン玉を調整し、針も自重がある閃烈グレヘビーの7号に替えて狙いました。
魚の食いが渋く居食いのような当たり方をするので、仕掛けを沈めて釣りをしているとアタリがわかりません。道糸を張っていてコツンとアタリを感じて合わせると唇の皮一枚で引っかかっていたりするような場合が多かったですが、昼過ぎまでにはクーラーボックスがかなり賑やかになっていました。
ドラマが起きたのは昼前でした。足元でじっと動かなくなった仕掛けを少し張り気味にしてみると何となく重みを感じます。そこでアワセをいれると、グンと乗った魚は力強く重量感があり、竿先を海中に引きずり込んで左側の根の方に走ります。道具を信じて耐えていると1/3ほど海中に突っ込んでいた竿がふっと軽くなりました。仕掛けを回収してみると道糸とハリスの直結部分のすぐ上で高切れしていました。結び目付近が弱くなっていたのか、偶々その部分が根に触れたのか…、無念のバラシです。
昼頃には潮が止まってしまい、その後暫くしてまたゆっくりした下りになりましたが、魚が全く口を使わなくなりました。仕方なく少し沖目に投げて仕掛けを沈めて放っておくとプルプルッと道糸が引き出されてイサキが喰ってくる程度です。
結局その後状況が好転することはなく、何となく欲求不満気味の例会が終了しました。欲求不満と言うのはちょっと贅沢ですが、決して釣り的に不満だったということではなく、折角『牛根』に乗れた割には型的に不満だったという意味です。次回に向けて楽しみはとっておくことにしましょう。
釣行データ 1月13日(日)
場 所:入間 『牛根』
天 候:晴れ
渡 船:入間荘 『日吉丸』
潮回り:小潮(満潮:午前10時頃)